通院と仕事の両立 不妊治療期間の1日|あの頃の私のリアルな生活

不妊治療

不妊治療が始まり、生活の優先順位が変化

不妊治療を始めてから、私の生活の優先順位は少しずつ変わっていきました。

仕事も大事、家事も大事、夫婦の時間も大事。

でも、頭の中の一番上にはいつも「次の通院」「排卵日」「この周期でうまくいくかどうか」が居座っている状態でした。
カレンダーは予定というより、「病院の日」と「タイミングの日」で埋まっていき、だんだんと自分の生活ではなく、不妊治療に合わせて生きている感覚が強くなっていきました。

通院しながら働いていた頃の「ある1日」

1人目の不妊治療当時の「ある1日」は、だいたいこんな感じでした。

朝5時に起きて、自分のお弁当を用意して、バタバタと出勤(7〜16時勤務)。
仕事が始まる前や休み時間には、こっそり病院の予約状況を確認して、「次の診察、なんとかこの時間なら行けるかな」とスマホとにらめっこしていました。

仕事が終わったあと、急いで病院へ向かって、待ち時間も含めると2〜3時間。
帰宅するころにはもうクタクタで、「ごはん作らなきゃ」「明日の準備もしなきゃ」と思いながらも、頭の中は次の治療のことばかりでした。

夫婦だけのころは、夫も帰りが遅いため、家事と仕事の両立はそこまで苦ではありませんでした。一番しんどかったのは、不妊治療のことばかり考えてしまうことでした。

2人目、3人目の不妊治療では、家事と仕事の両立がとても大変でした。

時短勤務をしていたこともあり、いつも滑り込みで仕事終わりにクリニックへ。そのあと延長保育でまっている上の子を保育園へお迎え、夕ご飯作って、1人で食べれないのでごはんあげて、お風呂へ、寝かしつけの1日でした。

そんな日が何度も続くと、「私、いつ休んでるんだろう」「いつまでこの生活を続けるのか」とふと立ち止まりたくなる瞬間もありました。

私たちの実家は遠く、頼れる人もいない状況の中、ひたすら2人で頑張るしかなかったのです。

もちろん子育てのことで、夫婦喧嘩も増えていきました。

会社へどこまで話していたか

会社にどこまで話すかは最後まで悩みの種でした。
正直に「不妊治療で通院しています」と言うべきか、体調不良や通院とだけ伝えるか。
変な気を遣われたくない気持ちと、理解してもらえないかもしれない不安が、いつも心の中でぶつかっていました。

1人目妊娠の時は、派遣社員として働いていたため、でどこまで伝えるべきか、めちゃくちゃ悩みました。最終的に信頼できる上司1人だけに伝えました。上司には、突然休む可能性があること、残業が難しい日もあることを正直に伝えました。

その上で、もし会社として難しい場合は、辞めることも考えていることも伝えました。結果、理解していただき、産休直前まで務めることができました。

2人目の時は転職し、正社員として時短勤務で働いていました。残業なしで帰宅することでどうにか通院できました。

3人目の時は引き続き同じ会社でしたが、時短勤務は終了していたため、今度こそ働きながらの通院は難しくなるかもしれない、どのタイミングで会社に伝えるべきか、誰に伝えるべきか悩みながら、とりあえず通院を先に開始しました。

あまりにも急な休みが増える状況になったら、また考えよう!こんな感じです。

幸いにも1回目の胚移植で妊娠できたので、「通院」と「体調不良」と有給でどうにかできました。通院は駆け込みセーフでなんとかのりきれることができました。

振り返ってみると2〜3人目治療では、短期間で妊娠することができたので、会社に「不妊治療で通院」と伝えずにすんだのが不幸中の幸いでした。

治療が1人目のように長期化していたら、生活費もあったので辞めることはなかったかもしれませんが、会社(人事)に伝える+通院をしていたかもしれません。

不妊治療はとてもプライベートなことだからこそ、全部説明しなきゃいけない義務はないかなと思います。もし伝えるとしても、誰に話すのか、信頼できる上司なのか、が大切です。おしゃべりな上司や理解してくれない上司だと、とても悩みますよね。

家事・夫婦時間との両立でしんどかったこと

仕事と通院でヘトヘトの状態で帰ってきても、家に戻れば家事が待っています。
洗濯・ごはんの準備・掃除…「早く休みたい」「何もしたくない」と思う自分と、「私がやらなきゃ」と動く自分が、いつも心の中で戦っていました。

夫との時間も、本当はリラックスしたいはずなのに、どこかで「次のタイミングはいつ」「この周期はどうする」がちらついてしまう。
ただ一緒に笑って過ごしたいだけなのに、不妊治療のことを考えない時間がどんどん少なくなっていくのが、すごく苦しかったです。

その反面、2人目と3人目の不妊治療のときは子育てが忙しく、1人目のときほど自分自身の気持ちが追い込まれることは、少なかった気がします。考える余裕がないことが逆に助かりました。

ただ、平日の仕事と子育てと夕食作りの負担はかなりしんどく、週末に離乳食を冷凍保存するなど、やりくりしていました。

それでも続けるために決めていたマイルール

そんな毎日でも、なんとか治療と生活を続けてこられたのは、自分なりのマイルールを決めていたからかもしれません。

たとえば、
・病院の待ち時間は、あえて不妊治療の情報ではなく、好きな韓国ドラマを見る
・「つらい」と思ったことは、友達に本音をこぼしてもいいことにする(不妊治療のことは友達に話ていました)
・旅行は行けなくても、飲み会など、たまには気晴らしをする
・通院の日の夜は、離乳食の手作りは諦めて、レトルトを利用する


など、完璧じゃないルールをいくつか用意して、自分を追い込みすぎないようにしていました。

小さなことかもしれないけれど、「今日はこれができただけでえらい」と自分に言い聞かせることで、ギリギリのところで踏ん張れていた気がします。

あの頃の自分と同じ状況の人へ伝えたいこと

不妊治療を続けながら、仕事も家事もこなしている人は、それだけで本当にすごいと思います。
私自身、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い詰めてばかりでしたが、今振り返ると、あの頃の自分には「もう十分がんばってるよ」と伝えたいです。

もし今、あの頃の私と同じように、通院と仕事に追われてしんどくなっている人がいたら、どうか少しだけ、自分のための余白を許してあげてほしいです。
家事をサボる日があってもいいし、仕事をセーブする選択をしてもいいし、治療をおやすみする期間があってもいい。
不妊治療も、仕事も、家事も、全部ちゃんとやらなきゃいけない人なんて、本当はいないのだと思います。

世の中には不妊治療に積極的な旦那さんもいるかと思いますが、女性の身体的負担も理解していただける方が1人でも増えるといいなと願っています。

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